歯周病(歯そうのうろう)

歯周病とは?

歯周病(歯槽膿漏しそうのうろう)は、主に歯周病細菌の感染により起こる炎症が起きた結果、歯ぐきが腫れたり、その下の歯を支える骨が溶けてしまう病気です。感染に対する抵抗力の関係で、体調が悪い時に悪化しやすいです。

歯周病は日本国内で9000万人が罹患していると言われています。 心臓疾患・高血圧・高脂血症・脳血管疾患・骨粗しょう症・動脈硬化・糖尿病等の重篤な疾患と深い係わりがあるため、早期発見・早期治療が大事です。

 

治療法は?

歯周病の治療には、歯科医院による徹底的な汚れの除去と、患者さんによる毎日の歯磨きが重要です。

初期の歯周病ではクリーニングの後に、汚れが付きにくくなるケアの仕方をアドバイスいたします。

中等度の歯周病においてはそれに加え、アジスロマイシンという抗生物質を用いて超短期集中的に行う治療や、マウスピースとクロロヘキシジンを用いた3DS(デンタルドラッグデリバリーシステム)を必要に応じて用います。また、かみ合わせの治療が同時に必要な場合もあります。  3DSについて→

重度の歯周病では上記の治療の前に、すでに揺れていて保存不可能な歯を抜歯いたします。その歯が原因で他の歯が悪くならないためです。逆に、何とか残すために手術を行うこともあります。フラップ手術の他、エムドゲインゲルや吸収膜を用いた歯槽骨再生手術を行う場合もあります。

 

治った後に再発は?

歯周病は再発しやすい病気です。一度しっかり治療をしても、毎日の汚れを歯磨きでうまく除去できていないとまた悪くなっていきます。当院では治療が終了した後でも病状に応じて1~6か月おきに来院していただき、チェックとクリーニングを行います。